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(株) 世界最速試作センター
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積層体接合工法開発を発表

001.jpg 次世代部品加工工法の一つとして精密プレス工法を主体にした「積層体接合工法開発」に関し(財)長野県テクノ財団、長野県工業技術総合センタ-、信州大学工学部様のご支援の基、三社企業による共同開発作業を行って参りました。この応用部品として製作しました精密小型歯車のご紹介を申し上げたいと思います。

1)積層体接合工法とは
金属材料における積層工法は電動機(モ-タ-)に使われるロ-タ-部品、電源のトランス部品に広く使われている事は周知の事実でありますが、この工法は積層部材間がエンボス(各積層部材にダボが出ておりこの部分が相手の穴に圧入された力で積層間保持されている)のみでの保持であり積層間接合力が弱く上記分野の部品しか利用分野が有りませんでした。
そこでこの問題点を解決すべく積層部材間に薄い金属膜を介在させ、この介在金属を溶解接合して一体の積層部品を形成する工法です。

2)積層体接合工法の特徴
高精度プレスの抜き技術/積層技術/積層間接合技術を使用して、機能部品又は一般部品が製作出来るので、下記内容に関し色々な用途に製作が可能となります。

*従来工法では製作不可能部品(多量生産が不可能)
・極細穴形状を含んだ部品が可能(φ0.1以上の通し穴が可能)
・異形穴形状を含んだ部品が可能(0.1mm以上の小判穴・長穴等の通し穴が可能)
・極細形状を含んだ部品が可能(幅0.1mm以上のクビレ・鋭利形状)
・表面処理/熱処理が可能
*品質の安定
・金型精度に依存しており、他の加工(切削・鍛造・MIM等)に比較し日常の品質管理が容易
*部品開発期間の短縮
・要求される部品精度が高くても既存工法技術の複合で実現出来るので部品立ち上げ期間が短縮できます
*製造コストが安い
・量的に数が大きなもの程、生産の部品原価は他工法より安くできます

3)新工法の市場性
本工法の活用分野に関しては従来工法では不可能形状が可能となるので、各企業の設計者に紹介を行う事で活用分野がかなり広がると思います。
又、代替部品分野としては歯車(内歯歯車・外歯歯車)部品・カム部品・ラチェット部品・ロ-ラ部品等が想定されます。

4)積層体接合工法開発に於ける開発業務分担
* (株)岡谷精密工業      :精密金型及び積層工法
* (株)丸眞製作所       :接合材料・接合工法
* (株)世界最速試作センタ-  :接合工法の評価及び特許出願
* 長野県工業技術総合センタ- :金属接合状態の評価
* 信州大学工学部       :金属接合技術に関する総合指導

pdf_small.gif積層間接合工法で微細加工
pdf_small.gif積層間接合工法の応用部品例
pdf_small.gif積層体接合工法のご紹介